古美る
飯間浩明さんは朝日新聞のbeに街のB級言葉図鑑というコラムを書いています。
3月27日の「 きれいでないものに当て字」の中で、建築家の出江寛さんは年月を経て、ものが古くなることを「古美る」(ふるびる)と表現するそうですと、紹介してます。
そして、素材の特徴が出て美しくなるんでしょうね。と飯間さん!
前回の光が丘眼科クリニックギャラリーに展示した作品『私の富士山』を久しぶりに見た時、自分の作品ながら、ねかせて味が出て来たと思ったのです。
どの作品も完成時には、「これでよし」と思うのですが、年月を経て対面すると、いいと思う作品は、少ないです。
久しぶりに対面した『私の富士山』は和紙、墨、銀箔等の材料と絵が、熟成されてきているのです。
ちなみに、和紙は岩野市兵衛さんでした。
古美る・・・美しい響きの深い言葉ですね。
パソコンの調子が悪く久しぶりにホームページ覗かせていただきました。
眼科が近かったら生で観られるのに、観たいなぁ、何時かきっと観られますね。
私は「宙のかなたに」に魅かれました。人が地球を抱きしめているように感じます。
山崎さんのコメント、作品の紹介を超えて詩のようです。
KATSUEさん
コメントありがとうございました。
人が地球を抱きしめている様に感じて下さったのですね。
ありがとうございます。
この宇宙は人間だけのものではないと、思うのですが、わずかな期間に随分痛めつけてしまった、気がします。
一人一人が地球を抱きしめて、こよなく愛しているならば、もっと大切にすべきと、思います。
便利さだけの追及は、これから生きていく人達への負の遺産ですね。
素敵な響きですね。
私は呉服に携わる仕事なので、お客様のお母様お祖母様の振袖を見る機会が多いのですが、いつも古美た振袖に込められた想い、その方の人生を感じます。今は簡単に新品が手に入る時代ですが、代々受け継いでいくことの大切さをお客様から教えられます。
私も一人の女性として、素敵に古美ていきたいと思います。
亜子さんは呉服に携わるお仕事を、なさっているのですね。
今回の作品、「無機的なものと有機的なもの」の表装に使われた布は、古い緑色の無地の着物をほどいて、仕立てました。
材料を吟味し、一本一本心を込めて織り上げた布は、何年たっても美しいですね。
亜子さんがご覧になる、祖母、母と受け継がれる着物には、その人の歴史が刻まれているのですね。