円山応挙「雪松図屏風」
三井記念美術館「雪松図屏風」を見てきました。
展示室の奥、正面に
六曲一双のその絵は展示されていました。
その絵の前に立つと、なんだか背筋がスッと伸びる気がしました。
品格があるのです。
私は円山応挙について、ほとんど知りませんでした。
応挙は京都近郊の農家に生まれて、8・9才の頃から、寺の小僧になり、
その後、京の尾張屋という玩具店に、奉公しました。
そこで眼鏡絵を描き、ここで立体的手法を身につけたのだそうです。
この事や、中国画を学ぶことによって、
『石ニ三面ヲ見ル事、上一面、左右二面 合三面』
という、三面を見る立体的な表現方法を生み出します。
「雪松図屏風」では、雪の部分は何も描かず、
紙の白石部分を生かし、松の枝だけを描き、
描かない余白の空間化を実現しています。
私も余白を大事にしたい。
でも、むずかしい。
これから勉強する課題は、たくさんあります。